〜獣医大学進学編①〜 夢は、諦めなければ現実になるし、叶え方も、叶ってからも、道はたくさんある。

わたくしは、4人兄弟の末っ子。

年も離れているので、いつも甘やかされて、

みんなにかわいがられて生きて来ました。

(今もね♡)

 

子供の頃は、

子供なりに洞察力が長けていたようで、

争いを避けるように、

おもいつく限りの裏工作?をする事も、

多くありました。

それが、うまいっていたかどうかは別としてw

 

でも基本的に、かなり過保護な家庭なので、

つねに守られていると言う

自信みたいなものがあったのと同時に、

ここにいれば安心、みたいなところがあり、

冒険心みたいなものは、

すくなかったようにおもいます。




そうやって

それなりに一生懸命生きてきましたが、

今も空気は読めない、

努力したけど読めないので

やめてみたら、

たいへん快適な生活を送れるようになった、

踊る獣医師、薫です♡

 

 

 

 


さて、

獣医の道を選んだ経緯を

聞かれる事が、

これまでの人生、結構あったので、

今日は、

すこし思い返してみようとおもいます。




高校2年生の秋も過ぎた頃、

うちの愛犬、

ロッキーちゃん(♀、ヨークシャーテリア)が

子宮蓄膿症という、

子宮に膿がたまる病気になりました。

 

乳腺腫瘍もあったので、

一緒に取り出す手術をすることになり、

その際、おそらく

マージン(がんのまわりの、正常な組織)

も含め、たくさん取り除かれました。

 

がんの再発を防ぐには、

マージンは、出来るだけ多くとる方が

安全なのは確かです。

残っていると、そこから再発してしまうから。

 

 

 

ですが、

乳腺を全部取った上に、

正常な皮膚もしっかり取って

(取りすぎ?ってくらい)

左右の皮膚を、

めいっぱい引っ張っておなかを縫ったせいで、

ずっと皮膚にテンションがかかりっぱなしで、

数歩歩いては、転がってしまう。

おまけに痛いらしく

何かあれば、“キャン”って鳴く。

 

彼女は歩きにくさと、痛さのストレスで、

かなり黒かった被毛がほぼシルバーに変わり、

ものすごく老け込んでしまいました。

 

 

 

 

 

それを見ていたわたくし。

“こんな先生(いや、感謝してます!)の

opeより、絶対わたくしの方が、

もっとうまくopeが出来るはず!”

はじめてと言っていいくらい、

猛烈なエネルギーが湧いたんです。

 

 

 

そんな勢いで、高校2年生まで、

文系の特別進学クラスにいたわたくしは、

1年生で数1、理1しか

やっていないのにも関わらず、

いきなり先生に

“やっぱり、獣医になります。”

とか言い出したもんだから、

それはそれは、びっくりされて。笑

 

 

 

“いやいや、今から理系とか、無理だよ?”

“今のままなら、

かなり上の志望校も、全てA判定だし、

何も変更しなくても…”

 

という当然の反対を、頑として聞かず、

(言い出したら聞かない性格 笑)

文系特別進学クラスから、

無理やり、理系普通クラスに転向!

 

 

 

当然授業は、ちーーーっともわかりません!

基礎解析とか、代数幾何とか、

それ美味しい??状態。


教科書も、全部変更。

ちょっとしたテストも、

30点前後は当たり前 笑

今までは80点以下とか、

ほぼ、あり得なかったのにね。

 

そして、今までほとんどA判定だった模試。

志望校を、全て獣医学科のある、

私立5校にしたところ、

オールE判定ww

…ま、当然の結果 笑

 

 

 

 

 

当時、私立獣医大学の合格倍率は、

一般で30倍。

推薦で10倍。

 

一般入試は、30倍。

数学も理科も、

ほとんどやっていないわたくしには

ほぼ、絶望的w

 

推薦は、10倍。

数学1、理科1、小論文と面接。

…おぉ!!!

これなら

ひょっとしたらいけるかも!!!

 

 

 

てな訳で、そこに絞って勉強する事に。

はじめた時点で、

推薦入試まで8ヶ月もなかったのに、

ほぼ全部が

最近は触れていなかった教科な上、

小論文なんて、1度も書いた事ない。

 

とりあえず、教科書の通読、

問題集をこなし、

小論文は、お題をいただいて、

とりあえず、何でもいいから書いていた。

 

無茶な申し出にも関わらず、

夏休みも返上で、

親身になって指導して下さった、

物理のN先生はじめ、

たくさんの先生方には、

感謝してもしきれません。

 

年上の方(特におじさま)ウケはいいらしい、

わたくし 笑

面接はきっと何とかなる!とおもって、

こちらはとりあえず、後まわしにして…と。


怒涛の追い込み、実質半年がはじまりました。

 

 

 

〜つづく〜

 

 

 

 


思い返せばこれが、

わたくしの最初の大きな挑戦だったかも。 


よく勉強したわ〜!

書いていて、おもいだした。

国試の時は、1日10時間くらいしたけど、

(一応机に向かっていた時間w)

それにつぐくらいは、したなぁ。

 

こんなに自由にさせてもらえたのも、

なにより、父と母、家族、

そしてまわりのサポートのおかげ。

 

まだまだ恩返ししきれていないけど、

これからも少しずつ、出来る限り。